
経営コンサルタントの山口明男です。
前回は「成功した経営者の31の共通点」をテーマに次の1から6を説明しました。
運が良いこと
謙虚なこと
人間力が高いこと
素直で明るく勉強熱心
明るく、元気で、遊び好き、欲が深くて、好い加減
良く学ぶこと
今回は、「成功した経営者の31の共通点」の7から12までの6つを、PART2としてお届けします。
7.行動力がある。(即動く)学びの後は即実行、実行あるのみ
*学んだあとは即実行、行動力の大切さをお伝えします。
私の最も大切にしていることの一つは行動力です。
どんなことを学んでも、知っても、行動しないと全く意味がありません。逆に行動しないのなら、知らない方がましですよね。
知って行動しなければストレスが溜まるだけですね。できる人は「すぐ行動する」すぐ行動することの積み重ねで成功や失敗の経験回数が増え、成功率は上がります。
学んだら、即、実行、行動すれば学んだことの結果が出ますね。良い結果が出れば、それをどんどん行動し継続する、これが、好成績、好業績へ進む道ですね。
反面、悪い結果が出れば、その要因は何かを確認する。そうして、もう一度学び直し、見直し、改善して、新しい行動をして、また結果を見る。
これを繰り返すことが、人生であり、経営ですね。
この時のポイントは、学んだことを実行するまでの時間ですね。私は、学んだら24時間以内に何らかのかたちでスタートすることにしています。すなわち瞬間行動です。
直ぐに行動しない方のパターンは、まだ、「自分には力がないから」ともう少し力をつけてから実行しようとすること。「今はお金がない」「もう少しお金が溜まったらする」というパターンが見受けられます。
しかし、実行すれば、するうちにだんだん力はついてくるし、やって成功すればお金もあとからついてきます。学びの後は即実行、行動あるのみです。
8.レスポンスが早い(即報告、即報告、即連絡、即電話に出る)
*早い「返事」「反応」「応答」を実践してください。良い結果が生まれますよ。
レスポンスとは、「返事」「反応」「応答」といった意味ですね。
私は足も短く気も短い、とかく早く返事を求める傾向にあります。
血液型A型の心配性の性(さが)もあるでしょうが、こちらから連絡して、返事がなかなか来ないと、何かあったのかなと心配になります。
しかし家内に言わせると、相手にもいろいろ都合もあり直ぐに返事が出来ないのは当たり前で、あなたは自分勝手だと言われます。
確かに相手を思いやり、心に余裕を持てば、イライラすることも少なくなると反省しています。
しかし、仕事では、早い対応は大事ですよね。
今はLINEで声を聞かなくても相手の要件は分かりますが、仕事の注文、仕事のクレーム、に対し即対応することは、結果的に売上のプラスになりますよね。
経営者には「せっかち」な人が多いように思います。
経営者に「せっかち」が多いのは、企業は借入金があり、休日でも、借入金の金利を支払っているから、「せっかち」が多いのだと聞いたことがあり、納得しています。
お客様に経営者が多い方は早い対応が必要です。
「あの会社、あのお店、即対応してくれる」
これも売り物になりますね。ですが、「急いては事を仕損じる」という言葉もあります。焦ると失敗しやすいですから、落ち着いて冷静に即、行動しましょうね。
9.お客様を見送る
*お見送り大切ですね。物事すべては最後、仕上げ、がポイントです。
「お客様を見送る」。「出迎え3歩、見送り7歩」という教えがありますが、見送りの大切さを教えてくれていますね。
また、食べ物商売にも、味が3つあり、「前味」「中味」「後味」があるようです。このうち最も大切なのが「後味」のようです。
まず食べ物を食べに行き、お店に入った時に、気持ちよく迎えてくれる。これは嬉しいですね。
そして「中味」。料理そのものの味、これは美味しくて当たり前、当然、それを目的で食べに行っているのですから。
大事なのは最後。支払いをする時、大体自分の体験、経験でいくらぐらいの勘定になるか読んでいますよね。それを大きく上回つたら、後味が悪いですよね。
また帰りに、笑顔で、気持ちよく見送ってくれたら嬉しいものですよね。良い後味です。
見送り7歩。ある会社・お店では、後ろ姿が見えなくなるまでお見送りする様子も見受けられますね。ある意味で、来られるお客様の満足感は後ろ姿に出るのではないでしょうか。
お客様を訪問させて頂いて、帰りにふと後ろを見た時、見送って下さっている姿を見たら今日の訪問、今日の仕事を喜んでくれたのだなと満足感を感じます。
見送る時、見送られる時、その日の仕事の評価は後ろ姿で分かるのではないでしょうか。
10.「修羅場をくぐること」超大物経営者になる経験(倒産、闘病、投獄)
*人生、行動すれば試練が待っていますね。それを乗り越えること成長です。
月刊『理念と経営』を毎月読んでいますが、成功された経営者には、必ず大きな試練を乗り越えているという共通点があることが分かります。
ワタミ株式会社の渡邊美樹様も高校時代にお父様の会社が倒産され、そのことで大学時代に世界を見て回られ、卒業後に佐川急便で1年間、資本金を創り、飲食店をスタートしました。
現在の経営者としての基盤は高校時代のお父さんの修羅場を見られたことではないでしょうか。
私はバブル崩壊、リーマン・ショックと2回の激動に遭いましたが、修羅場とまでは言えなかったので今も幸い仕事を続けられています。
その2回の経験は私の人生の大きな学びになりました。日本の高度成長の流れに乗り、仕事は順調そのもの、利益も十分出て、経営、お金、思い通リ、有頂天、天狗になっていました。
2回目のリーマン・ショックで完全に天狗の鼻はへし折られ、人生には、お金より、儲けより、もっと大切なものがあることを神様から教えられました。
あの2回の出来事で、少しは謙虚になり、堅実な仕事をすることができるようになりました。神様は必要な時に、必要なことを教えてくれ、与えてくれるのですね。
11.感性を磨く(感即動)
*感受性が高いことが大切ですね。行動すれば感性豊かになりますよ。
感性の学びのスタートは、箱根の山の、行徳哲男先生のベーシック・エン・カウンター
を受講したことです。
火曜日の昼から、土曜日の昼まで、男25人ほどで、世間から完全に隔離され、時間も関係なし、自分と向き合い、大の男が、のたうち回るという経験を2回させていただきました。
その教えの基本は「『考える』じゃねー、『感じる』のだ」です。「行動が鈍ると、感性が鈍る」とも教えていただきました。
感性を磨く方法は、
アートに触れる
音楽を楽しむ
読書をする
自然と触れ合う
創造的な趣味を持つ
旅行や異文化体験
と言われていますが。私、昔はラテン音楽を楽しみ、今は読書をしていますが、それ以外はほとんどできていません。
私の感性は、行徳先生の「『考える』じゃねー」と「行動が鈍ると、感性が鈍る」この2本です。
考えずに、即行動をガンガンしています。行徳流感性の磨き方を実践しています。
12.仕事を好きになること
*仕事大好き。いいですね。毎日好きなことできることは幸せですね。
これは、できています。百点満点です。
高校を卒業して、就職するところがなく、学校にお願いし、何とか就職できたのが会計事務所でした。
どんなところか、どんな仕事をするか分からず、期末試験が済んだ翌日、卒業式の前からこの仕事始めました。
その時「この仕事は私の天命だ、大好きな仕事だ」と自分に言い聞かせ、信じ込ませました。
もともと単純バカで何でも、即、信じ込める私。おかげで63年間ずっと大好きな仕事で、今も年中無休、24時間営業体制で仕事を続けています。大好きな仕事です。全然苦になりません。
この仕事では、会計事務所のほとんどの方が帳簿、決算、税金等、数字を扱います。
私の場合は周辺業務、たとえば診療所の開業、病院の再建、それの伴う金融機関との交渉、退職金作りの保険販売、採用面接、倒産の跡片付け、親子喧嘩の仲裁まで本業以外の仕事もたくさんさせていただきました。
それが、生きがいで、永くこの仕事できたのだと思います。「好きこそものの上手なり」ですね。
好きな仕事をさせていただいて、お金がいただける。こんな幸せありませんね。好きでない仕事をしている方は毎日がもったいないですね。
仕事を好きになりましょう。自分の天命です。信じ込みましょう。
今回のポイント
学びの後は即実行。学んでは実行、実行してはまた学びです
行動が鈍ると感性が鈍る。感即動。行動が感性を磨いてくれます
本業の周辺に自分の好きな、面白い仕事たくさんありますよ
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
追伸. 3冊目の電子書籍を刊行しました!
4月20日に私、山口の3冊目の電子書籍が刊行となりました。
タイトルは『愛と感動の経営者魂2024』。

かつて私が自費出版で刊行した書籍『愛と感動の経営者魂』の、現代版ともいうべき内容です。
80歳ではじめたこのブログから選りすぐりの47エピソードをまとめています。
450円で新書1冊のボリューム。ぜひ毎日1編ずつでも読んでみてください。経営者に必要な「人間力」が育まれることうけあいです!
以下をクリックしてAmazonで購入できます
コメント