
経営コンサルタントの山口明男です。
前回は佐藤芳直先生著、『恩送り(おんくり)』で、
「学」、「躾」、「信」が最高の財産で、災害でも、相続税でもなくなりません
運命に対する態度、すべてのことは感謝で受け取りましょう。恩送りが私たちのなすべき使命です
などを紹介させていただきました。
今回が恩送りをテーマとする最終回です。
明日のために今日がある
『恩送り 私たちの使命』を、読ませていただき、私たちは今、世界に類を見ない長い歴史と、安全、安心の国に生かされていることの有難さが身に沁みました。この国を、今を、もっともっと、良いものにして、子孫に将来に次ぐ使命があることも明確になりました。
ここからは本書を引用しながら、私なりに重要だと感じた点を具体的にお伝えします。
未来のために今日を生きる 「明日のために今日がある。明日は希望そのものであり、この今はそのために存在している」 薩摩藩の島津忠良が武士の子に教えたいろは歌です。 はかなくも明日の命を頼むかな 今日も今日もと学びをばせで 「日々の学びに精を出しなさい。どうなるかわからない明日を当てにしてはいけないよ」
明日は分かりません。確かなのは「今、ここ」だけです。
昔の映画、「カサブランカ」の名セリフで、「昨日?そんな昔のことは忘れてしまった。明日?そんな先のことはわからない」まさに名セリフですね。
「今、ここ」を、全力で生きることが、希望のある明日、未来を作る原点です。
まだ来ない明日と、他人を当てにしてはいけません。すべては「今、ここ」と、「自分」。今日を、懸命に全力で生きていれば、結果として素晴らしい明日と未来があるのです。
人間は変わる生きもの。いや、変わるからこそ人間なのだ。生きるとは、変わり続けることだ。学べば変わる。より良い未来を生きていける。
人間は変わる生き物。生きるとは変わり続けること。
厳しい言葉ですね。あなたは変わり続けていますか。
私、最近ショックを受けました。今回、日創研の例会で委員長がAIに長けた方で、AIを駆使して素晴らしい例会をしてくださいました。
しかし私は、今回の例会のために作成された資料を十分に読み取れず、ついていけなかったこと、AIの進化・変化について行けていけない、変わり続けていない自分を見せつけられました。
これからAIをしっかり学んで、変わり続けます。
天地人とは?
この本の最後で、佐藤先生は、次のように言われています。
私たちが知らずに受け取っている「今」があります。 祖先、これまで生きた幾多の人々は?未来を、つまりこの今を生きる私たちを信じたのです。 「さあ、もっと幸せな未来を、より良き人生を生きるんだぞ。君たちの子どもたちに、輝く未来を手渡すために、その希いへの確信を人生の最後の一瞬にもてるようにね。
世界で最も長い歴史、安全、安心できる国を多くの祖先が、しっかり守り、私たちに引き継いでくれました。私たちの使命は、この言葉を、胸にしっかり刻み、今をもっと素晴らしものにして、私たちの子孫に輝く未来を手渡しましょう。
佐藤芳直先生著『恩送り 私たちの使命』の最後のまとめに、先生の月間CDからの学び「天地人」を紹介します。
以前からよく聞いている言葉ですが、今回改めて「天地人」について学び直しました。
天(宇宙)が求めていること→生成発展 地(大地)が求めていること→すべてのモノゴトは「必然」だと把握すること 人(人間)が求めていること→「素直」になること
天(宇宙、創造主)が求めている大きなベクトルは生成発展、成長することで、未来を心配することは不要です。素直に宇宙の原理原則に従って生きればいいのです。
40年ほど前、宇宙の法則を教えて頂いた中の一つに、宇宙には正確なリズムがある。必ず朝が来るし、四季(今は二季なりかけていますが)がある。宇宙の正確なリズムに従って生きれば良いのです、と学びました。
地(大地)が求めているは、「必然」今ここに起きていることは、必然で、素直に受け入れることが大切です。いま目の前に起きていることは、全て「必然」として受け止める、受け入れることです。
人(人間)に求めているものは、素直になることです。素直の大切さ、重要性は十分わかっています。しかし、それが出来ているかと問われると自信を持って「はい」とは言えません。
佐藤先生は素直を次のように言われています。
わからないことを分かりません。または分かりました!と言えること。 今の時代「素直」を何でも飲み込むことだと勘違いしていると思う。相手に対して丁寧さと誠実さを大事にしながら、自分が考えていることを言葉にできることを素直という。 ポイントは自分の考えていることを、丁寧に、誠実に、心から話すことです。
人生にはプラスもマイナスもある。マイナスは何かを学ぶとき。プラスは学びを活かす時。それが生成発展するということです。
人生は螺旋状に進むのですから、プラスもあればマイナス時もあります。
マイナスの時には悩んだり、落ち込んだりしますが、それではマイナスを大きくするだけです、マイナスの時は大事な時で、天が与えてくれた、学びの時と考え、しっかり学ぶことです。天は超えられない試練は与えませんから、安心して全力で学びましょう。
その学びを活かすときがプラスの時です。
マイナスは出来るだけ小さくし、プラスの時に力いっぱい動いてプラスを大きくする、そしてプラス、マイナスの結果をプラスにすれば良いのです。それが宇宙の法則、生成発展なのです。
学びとは考えるという態度のこと
学びとは態度である。何だろうと悩む、考える、知る。この一連の態度が学びの楽しみそのものです。人間の成長の第一は、自問の質を高め、自答する心の中の誰かを質を高めることが大切です。 自問すると答えが涌いて来るのです。その答えは、内なる神・自分の中の誰かが答えてくれるのです。 その内なる神・自分の中の誰かの質を上げることが大切です。 それには、日々の営みを丁寧に、真剣に生きることです。
最近は、深く考えることが、少なくなりましたね。
その原因は、スマホ、ChatGPTが便利なため、考えず直ぐ、使って教えてもらうことが多くなったことですね。
「何だろうと悩む、考える、知る」この学びの態度、もう一度取り戻しましょう。
私は、自問自答する、習慣に欠けています。感即動が得意で、感じたら即動くタイプですから、自問自答することが身についていません。
過去を振り返れば、失敗の多くは、何も考えず、感じたまま即行動したから起きていることが今になって分かります。
遅まきながら、これからは、マイナスが起きた時、学びの時と、自分に言い聞かせて、このことは、神が私に何を教えるため、学ばせるために、起きたのか、素直に受け入れ、じっくり考え、自分の中のもう一人の自分に問いかけます。
そして日々の営みを、真剣に、丁寧に。毎日一生懸命、丁寧に生きています。
今回のポイント
人間は変わる生きもの。生きるとは変わり続けることだ。
自分が考えていることを丁寧に誠実に言葉にできることを素直という。
自問の質を高め、自答する心の中の誰かの質を高めること。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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