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執筆者の写真山口明男

最高の財産は「学」と「躾」と「信」です



経営コンサルタントの山口明男です。

前回は佐藤芳直先生著『恩送り(おんくり)』より、


「情」、「みんな仲良く、争わず」が日本人の素養で、人間の役割は働くということを通じて、誰かの良い記憶になることです


とご紹介しました。今回はその続き、恩送りの神髄をご紹介させていただきます。


同書を引用しながら、私なりに重要だと感じた点を具体的にお伝えします。


祖先から恩送りされた「学」と「躾」


天変地異大国日本。祖先は何度もそんな厄災に襲われ失望の中で考えたと思います。 天災が来ても決して失われないもの・・・それが、「学(まなび)」と「躾(しつけ)」です。 つまり、身についたものこそが真の財です。 どんな天災も身に付いた、学と躾を奪うことはできません。また親が亡くなった時、相続で争いにもなりませんし、もちろん相続税もかかりません そして学と躾は間違いなくどん世でもその人間の「信」を高めてくれるはずです。

「学」、「躾」大切ですね。その二つが「信」を高めてくれるのですね。



「学」について


「学」びは、今からしつかり学べば過去の学び不足も取り返せます。


佐藤一齋先生の言志四録にも「老いて学べば 則ち 死して朽ちず」この言葉に励まされ今も学び続けています。


また、性格が心配性なのも有難いことで、学ばないと心配なので学び続けています。


また人間、一生勉強する量が決まっていて、いろんな資格を持たれている方は、資格を取る迄、命懸けでたくさん勉強しているので、資格を取られてからはあまり勉強されない方が多く見受けられます。


しかし、世の中の変化が、激しく、早いスピードで変わっていることを見れば、常に新しいことを勉強して、変化についていかないと世の中から取り残されます。


資格を持たれて仕事をされている方、同業者を見てください。皆様懸命に勉強されていますか?


そうでなければ、自分が人より多く勉強すれば、自分の業界のレッドオーシャンの世界からブルーオーシャンの世界に変われて、仕事がやりやすくなります。


また、先が読めない世の中、何が起きるかわかりません。どのような時代になっても、何が起きても大丈夫なように学び続けましょう。一番堅実な投資は、自分自身の学びに先行投資をすることです。



「躾」について


「躾」これは私、頭を悩ませています。


終戦後、食べるのがやっとの時代、親から「躾」してもらってないような気がします。


佐藤先生の勉強会の時、両親から躾を始め何もしてもらってないと愚痴を話しましたが、先生から、両親は頑張って、あなたを大切にされていますよ。終戦直後という時代で食べさせることに精一杯だったので、そう思われているだけですよと。と諭されました。


またその勉強会で、37歳、素敵な男前、落ち着いた振る舞い、柔らかい物腰、見事な躾が身についた素晴らしい青年とお会いしました。


その青年は創業明治26年の老舗の五代目の御曹司です。会社は総合食品メーカー、売上318億円社員数1,319名の規模、家柄、育ち、躾、見事です。


勉強会から帰宅直後、その方から、早々とお手紙を頂き、まさに見事な躾が出来ている方にお会いし、私とあまりにも違う姿にショックを受けましたが、良きご縁を頂き感謝です。


これから遅まきながら「躾」を身に着けます。


躾とはズバリ5Sですね。整理・整頓・清掃・清潔・躾「守るべきルールをきちんと守り」

習慣づけ、自発的に実行できるようにすること。やはり当たり前のことを、徹底して行うことです。


また、思いついたのは、教育者・森信三先生の「躾、三原則:あいさつ、返事、はきもの」です。


これからは人より早く挨拶をして、素直な気持ちよい返事、はきものは脱いだ後はキチンと揃えます。森信三先生の「終身教授録」も注文しました。これから身を美しくします。


「学」と「躾」は間違いなくどんな世でも人間の「信」を高めてくれる、最高の財産です。



運命とは偶然か? 必然か?


続いての引用です。


運命は誰にでもある。しかし、運命に対する態度で、人生の有り様は大きく変わる。 わたくしたち人間は、たしかに一人ひとり異なる運命を持って生まれてくる存在です。 しかし、運命に囚われるのではなく、運命さえも乗り越えて生きることができるのもまた人間の本性であります。そのために大事なことは運命に対する態度です。自分の運命を「偶然」と捉えるのか、それとも「必然」だと思うのか。 その選択の違いによって人生の有り様は大きく変わってきます。

自分は今回、この世に、どのような使命を持ってきたのでしょうか。


この世に来る時、神様から一通の封筒をもらってきています。それには今回、この世に来た使命が書かれていると教わりました。早くみたいですね。


あなたは次のようなことを考えたことはありますか?


「私はなぜ生まれたのだろう?」

「何をするために生まれてきたのだろうか?」

「それは何のために起きたのか?」

「私に何を伝えようとしているのか?」

「これから何をすべきなのか?」


生まれてきたこと自体、自分の意思ではありませんね。


神様が「最高傑作ができた。楽しんで来いよ。皆様のためにお役に立つのだよ」と言われてこの世に、送り出してくださったのです。


「なぜ生まれたか、何をするために生まれたか」


まずは、この世を楽しむためです。苦しむためではないです。そして、周りの人様の役に立ち、喜んで頂くために生まれてきたのです。


しかし、人生、いろんなことが、起きますね。それも、嬉しいこと、楽しいことばかりではありません。


「何のために起きるのか。何を伝えようとしているのか」


苦しいこと、辛いことも、起きます。それはあなたを成長させるために起きるのです。


その時です。その時の受け取り方、「良いことが起きた」と取るか「悪いことが起きた」選択は自由です。


しかし、どんなことが起きても、すべて必要なことです。あなたを成長させるために神様が与えてくれたプレゼントです。


あなたはもっと学びなさい、これからの素晴らしい人生のためにいろんな経験をしなさいと、神様は必要な時に、必要な試練、勉強を与えてくれます。


すべてあなたの成長、幸せの為です。それも早からず、遅からず、最高のタイミングです。


このことはと後になって気づき感謝に変わります。あの事のお陰で今がある。人間はどんな状況でも心の在り方しだいで変わることができるのです。


過去も変えることができるのです。


これからは何をすべきか。 


愛、信、誇りに満ちた国、受け継いだ素晴らしい国、この時をさらに磨き、子孫に手渡すお恩送りこそが私たちのなすべき使命です。


  

今回のポイント


  1. 「学」、「躾」、「信」最高の財産です。災害でも、相続税でもなくなりません

  2. 運命に対する態度、すべてことは感謝で受け取りましょう

  3. お恩送りが私たちのなすべき使命です


最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。


追伸:この本『恩送り 私たちの使命』は径書房から2024年6月18日第1刷発行

今回、本の一部しか紹介できていません。是非お買い求めいただき、お読みください。

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