経営コンサルタントの山口明男です。
あなたは今の日本についてどう思います?
日本の借金は1,241兆円、コロナ予算77兆円、その上にコロナも第7波に突入、これから日本はどうなるのでしょうか? どうしたらよいのでしょうか?
心配性の私ですからそんなことを考えるのでしょうか。
そんな心配をしている時、『最適化社会日本―幸せの国の作り方―』(二之湯武史著)という本に出会いました。
今の日本、直ぐ手を打たないと3年後、5年後が大変なことになるのではないでしょうか。
今こそ、大自然の法則に沿って、考え、行動して日本再生の道筋が見えるヒントがこの本の中に沢山あります。
特に印象深かったのが、以下の一節です。
「日本は世界に誇るべき素晴らしい国です。しかしそんな日本が今、穏やかにしかし確実に衰退している。それは私たちが大切なものを見失っているからです。
つまるところ、大自然の摂理に反した社会や生き方をしているからです。
この大自然の中には「変化」と「調和」という摂理があります。
すべてのものは時間とともに変化し、新しいものが生まれます。
この大自然は、実に見事に調和しています。いまの人類、そして我が国のあり方にはこの変化と調和に大きな課題があります。
長らくこうした大自然の摂理に反した結果、我が国の社会はあちらこちらが滞っています。この目詰まりを取り除き、もう一度大自然の摂理に適した国づくりをしていくことが必要です。
私たちは「科学万能」「経済至上」といった傲慢さを捨て、「経済」「科学」の力を最大限に活かしつつ「経済」と「こころ」、「科学」と「自然」が調和する「最適化社会」を実現する価値観や社会のあり方を修正する必要があります」
この本を読みながら、日本の良さを、もう一度、見つめ直し、考え直す、ことが今、必要な時だと私は強く感じました。
1981年、損益計画、資金繰り計画、財務計画の出来る経営計画システムを導入しました。
1970年代初めにオイルショックで物価、金利は高騰し(これからの時代がそうなるかも知れませんね)、その後の企業経営は非常に厳しい時期で経営者は苦労していました。
特に資金繰りが大きな悩みでした。損益計画は出来るのですが資金繰り、財産状態の計画が必要と考え、それが出来るこの経営計画システムを導入しました。
このシステムを有効に生かすためには、どのような考え方、学びをしないといけないかを大阪の中川無線の創業者・中川昌蔵氏にお聞きする機会を頂き教えて頂きました。
その時のお話が、大自然の摂理に合わせて生きることがいかに大切か、ということでした。
自然のリズムぐらい、正確なものはない。毎日、きちんと夜が明けて朝が来る、春夏秋冬(最近少し怪しくなってはいますが)が正確なリズムで動いているのが大自然です。
人間もこの大自然の正確なリズム沿って生きることが大切です。
自然界は動物が出した炭酸ガスを植物が吸い、植物の出した酸素を吸って動物は生きていく。お互いが相手に貢献し、自分自身も生かされている。
人間の体も、同じように、周りに貢献しながら、それ自体が生かされている。
髪の毛は、大事な頭を守るためにあり、歯は、食べたものが大きく、硬いまま、内臓に入らないように細かくかみ砕き、内臓に貢献している。
舌は変なものが入らないかをチェックし、また心臓は、年中無休24時間休むことなく、働き続け全身に血液を送ってくれ、腎臓も肝臓も全身のために年中無休動き続けている。
体のすべては、年中無休で働き、全身のために貢献し、各臓器そのものも生かされています。
これが、大自然の法則ですよ。
この教えが結果的に、当時1.350万円した、経営計画システムの導入する決め手になりました。
このシステムは自分のためではなく、厳しい経営環境でご苦労されている、お客様のためにお役に立つことが出来る、それが決め手でした。
大正時代にアインシュタインが日本に来た時「地球の東にこのような素晴らしい国を作ってくれた神に感謝する」と言われたようです。
この素晴らしい大自然がある日本を再認識し、お金や物、中心ではなく、自然や心を大事にする日本になれば日本の再生は可能ではないでしょうか。
これからの最適化社会日本のキーワードは再生です。
建築業界を見ても、新築は伸び悩んでいますが、リノベーションの需要はどんどん増えています。
自然会の資源をどんどん使って、新しいものを作り、古いものは、廃棄物として地球を汚すより、使えるものは大事に再生して、使っていくこれが最適化日本の第一歩ではないでしょうか。
事業経営も利益優先ではなく、お客様、従業員、そして社会に貢献することを最優先すれば、結果として、自ずから会社は繁栄するのではないでしょうか。
まず、他のために貢献し、その結果、自分自身も生かされるのが大自然の摂理です。
従業員もこれからは、大量生産、大量消費の時代のように、全員同じ方向に向いて、従順に同じ作業をして効率だけの追求ではなく、個人、個人の得意なことを、好きな時間にできる状態、また個性的に自由に働いてくれるスタッフをきちんとまとめるスタッフがいて、全体をまとめ、枠にはめることなく、自分の得意分野を活かしながらみんなと調和し、会社が繫栄していくことが最適化社会の会社の姿ではないでしょうか。
第二次世界大戦後、奇跡的に回復した日本、その要因は、なりふり構わず、経済中心で頑張ってきた結果ですよね。
しかし、その行き過ぎが、失われた30年を生み、今また、将来が不安な時代を生んでいます。あなたも頑張り、かなり無理もされてきましたよね。
もうそろそろ、美しい日本の自然、今の若者の優しい心に目を向けて、心穏やかに、ゆっくりと日本再生の道を一緒にスタートしましよう。
最後までお読み頂きまして、有難うございました。
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