経営コンサルタントの山口明男です。
新年明けましておめでとうございます。
昨年は私のブログとお付き合い下さいまして有難うございました。
今年もいろいろ学び、皆様のお役に立つ、ブログを発信させて頂きますので、宜しくお付き合いよろしくお願い致します。
今回は稲盛知夫著『経営12カ条』(日本経済新聞出版)を読み学びました。
稲盛和夫様は2022年8月24日にご逝去されました。この本のその後の9月6日に第一版が出版されました。まさに「稲盛和夫の遺言」と言ってもよい本ではないでしようか。
私は1991年(平成3年)のバブル経済終末期に変額保険を30億円売り、加入して下さったお客様に結果的に25億円の損失をさせてしまいました。
お客様13名ほどに25億円の損失を出す迷惑を掛け、約2年間悩み、睡眠導入剤がないと眠れない悶々として毎日を送り苦しい日々を過ごしていましたが、それを、救ってくださったのが稲盛和夫様の勉強会「盛和塾」(2019年末解散)で勉強させて頂いたことです。
またその時の学びで、迷惑をかけたお客様・問題から逃げることなく、問題の中に飛び込んで、そのお客様を続けて毎月お邪魔し、フォローをさせて頂きました。問題から逃げると問題は大きくなりますが、問題に飛び込んで行くと問題は解決することも学びました。
また、苦労している時、悩んでいる時の学びが一番身につくことも経験しました。
それほどお世話になった稲盛様の「遺言」たる『経営12カ条』の中から、一部をまとめ紹介させて頂きます。
経営はシンプルなもので、その原理原則さえ会得できれば、誰でも舵取りが出来るものだと思う。多くの経営者が経営の原理原則が良くわかっていない。
経営において最も大切なことを理解し、実践していただくために生まれたのがこの12カ条です。
これらの12の経営の原理原則を守りさえすれば、会社や事業は必ずうまくいきます。
冒頭、経営は原理原則がわかれば誰でも舵取りが出来ると言われていますが、私も常日頃から言っていることは経営とは難しいことをすることではなく簡単なことを徹底的に完全にやりきることだと言っています。
良い経営をするには A, B, C, Dを実践することです。
A:当たり前のことを B:馬鹿にしないで C:ちゃんと D:出来るまでする
これで経営は上手くいきます。
経営者の中には「私は経営学部で本格的に経営を学んでないから経営が下手だ」と言われる経営者もいらっしゃいますが、そうではないと思います。
業績の良い会社が、特別に難しいことをしているから繁栄しているでしょうか。
当たり前、簡単なことを徹底してやっています。
「約束を守る」「掃除をきちんする」「社員の皆様がキチンと挨拶が出来ている」「お客様の出迎え、お見送りがきちんとできている」「連絡相談がスムーズに早くできている」など、難しいことではなく、簡単な当たり前のことが完全に出来ている会社が繁栄しているのではないでしょうか。
稲盛様も以前言われていました。「昔、爺さん、婆さん、お父さん、お母さんから教わったことをキチンと実行すれば経営は十分できる」と。是非A,B,C,Dを徹底して行って下さい。
具体的な目標を立てる
夢あふれる具体的な目標で従業員の力を結集する。
京セラは、創業して以来ずっと1年間ごとの経営計画を立ててきました。
3年先や5年先は正確には予測できませんが、1年先のことなら、そう狂わずに読み切ることが出来ます。その1年間の経営計画を何が何でも達成するに務めてきたのです。
「今日1日を一生懸命働くことで明日が見えてくる。今月1カ月を一生懸命働くことで来月が見えてくる。そして1年を一生懸命働くことで来年が見えてくる」
1年ごとの愚直な努力を積み重ねることが大事。
私の大事にしている仕事が1年間の経営計画を作成することです。
稲盛様が計画は1年計画が重要だと言われていますが、皆様も立派な経営方針書を作成され、ホテル等で発表会をされている方もおられます。
非常に大事なことですが、その経営方針書を作成することが目的で、結果1年間済んだ時、計画通りの数字が達成されてないケースを多く見受けます。
その要因は、年間計画を、12ヶ月の月々の細かい計画に落とし込んでないからです。
計画を作成する日を年間1日、場合によっては半日でも大丈夫です。まず、出で行く金額から決めていく、借入金の返済はじめ月々の支払、人件費を中心に一般管理費を決める、これは前年実績から出せば簡単に決まります。
出ていくお金が決まれば、必要粗利益が決まります。
それに必要な売上、誰が、どの部門が、どの商品でなど細かく売上計画を作成します。また粗利益率はどうするのか。
この売上計画を詳細に作成することが経営計画成功の最大ポイントです。ここまで出来れば年度末の利益、支払う税額まで見えてきます。
納得のいく計画が出来るまで、何度もシミュレーションします。ITの活用です。
毎月の細かい計画を作成し、翌月の早い時期に前月に実積を把握し計画と実積の検討を行うことです。経営はP,D,C,Aサイクルを回すことは、皆様ご存じの通リですがC:チェックを確実に行うことです。
経営者の皆様はお忙しい毎日でしょうが、年1日じっくり時間をかけてITを活用し、経営計画を作成しませんか。お手伝いさせて頂きます。
強烈な願望を心に抱く
潜在意識に透徹するほどの強く持続した願望を持つこと。繰り返し繰り返し何度も経験することで、潜在意識を使うことが出来るようになる。
炎のように燃える願望を持ち続けることでしか、潜在意識を活用することはできない。
「新しき計画の成就は、只、不屈不撓の一心にあり
さらばひたむきに只想え、気高く、強く、一筋に」
新たな計画を成就するカギは、ひとえに、どんなことがあろうとも決して挫けない心にかかっている。だからこそ、高邁で強烈な思いをひたすら抱き続けなければならない。
常に、純粋で強い思い、強烈な願望を抱き続けなければなりません。
強烈な願望を抱き続けることが必要です。ぜひとも目標を高く掲げ、その目標に向けた強烈な願望を持ち続けて頂きたいと思います。
経営計画は出来ました。しかし、実際は中々計画通りの経営が出来ませんね。
そこで重要なことは経営者が常に危機意識、問題意識、強烈な願望を持ち続けて経営に取り組むことがポイントです。
40年程前、1,350万円投資して経営計画システムを導入し経営計画を始めました。
コンピューターで素晴らしい計画が出来ます。しかし、その通りに経営が出来ない方がほとんどでした。どうすればよいか考えました。
経営者の方に成長もらう、変わってもらう。このために、年4回、素晴らしい先生方に岡山にお越し頂き、皆さんにお話しを聞いて頂き、計画通リに出来る経営者になって頂くための経営者セミナーも開催しました。
最初は薬師寺館長高田好胤先生、伏見工業高校山口良治先生、相田みつお先生等お越しいただき皆様に勉強して頂きました。
今回、この悩みが今回稲盛和夫先生の経営12ケ条の一節に「強烈な願望を心に抱く」まさにここに答えがありました。
皆様にこれを心に刻んで、素晴らしい経営計画過りの経営をして頂いて素晴らしい一年のスタートになれば幸いです。
今回のまとめ
経営の原理原則を守りさえすれば、会社や事業は必ずうまくいきます。
1年間計画を月々の詳細計画に落とし込み、翌月早めに計画実績検討会を行う
計画通りの経営をする強烈な願望を心に抱く
最後までお読み頂きまして、有難うございました。
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