経営コンサルタントの山口明男です。
「成功した経営者の31の共通点」と題して数回にわたりお届けしています。
前回までの記事では「常に危機感、一生勉強、一生情熱、一生青春。起きることは全て、必要、必然、最善です」などについてなどについてお伝えしました。
未読の方はぜひお読みください。
今回は、「成功した経営者の31の共通点」PART5で最終回、25~31までの7つをお届けします。最終回を締めくくるにふさわしい内容なので、ぜひ最後までお楽しみください。
25. 素直で、真面目に、懸命に、誠心誠意、働く
*素直、大事ですね。素直な方が成長すると言われていますね。素直な心になりましょう
素直さとは、なんでも「はい、はい」と飲む込むことではなく、「わからないことはわかりません」また、「わかりました」と、相手に対して丁寧さと誠実さを大事にしながら、自分が考えていることを言葉にできることを素直というのですね。
松下幸之助氏の「素直な心になりましょう」の本に出会い、「素直な心」「謙虚な姿勢」「感謝の気持ち」の3点セットが、人間としての成長を速めてくれることを学びました。
また「真面目とは、真心を込めること、誠実なこと」。「誠心誠意とは真心のこもるさま」。
まさに、真心を込めて、懸命(命掛)に、働き、人様に接すること大切ですね。
3点セットで成長し、真面目に、誠心誠意、命懸けで働けば、繁栄、幸せは、間違いなし。
26. 身体は上から使う(頭でよく考え、目でしっかり見て、耳で傾聴して、最後に話す)
*人間の身体、よくできていますね。使う順番は上からです。最後に話すことです
失敗することの要因は、この順番の逆をすることです。
考えず、現状把握もせず、人の話もろくに聞かず、自分の考えを喋ってしまう。これをすれば、結果は明らかですね。
ですから上から順に使いましょう。
頭には、しっかり脳みそがありますね。
まずその脳みそをしつかり使って考えることが、スタートで、次に数の多い順、眼も二つ、耳も二つ、これをフル活用して、しっかり見て、しっかり聞いて、最後に結論を一つの口で自分の意見を述べることですね。
身体が教えてくれています。順番を間違えないことですね。
27. K(感動)=A(当たり前のこと)B(馬鹿にしないで)C(ちゃんと)D(できるまで)徹底してやる
*立派な方、繁栄している会社、当たり前のことを徹底してやっているだけです
このK(感動)を、(繁栄、幸せ)、に読み替えてみてください。
繁栄している会社、幸せな方、何か特別なことをされておられるのでしょうか?
素晴らしい会社、幸せな方は、凄いことをされているからだろうと周りは、見ていませんか。
しかし、こんな言葉があります。
「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」と。
また稲盛和夫氏も言われていました。「会社経営は、子供の頃、爺さん、婆さん、親父、おふくろが教えてくれたことで十分だ」と。
K(感動)=A、B、C、Dです。当たり前のことを、馬鹿にしないで、ちゃんと、できるまで徹底してする。
当たり前の事とは「時間、約束を守る、いつもニコニコ、明るく元気に、お客様に対応する、人には優しく、親切にする」など、簡単なこと、分かっていることばかりですね。
それが、繁栄、幸せの原点です。当たり前の事を、大事にし、継続して実践しましょうね。
28. 厳しい中に繁栄あり
*世の中、甘くはないですね。厳しさを乗り越えてこそ、幸せ、繁栄があります
人間弱いもので、とかく、「人に厳しく、自分に優しく」そうなるのもことも、時にはありますね。あなたはいかがでしょうか。
しかし、企業経営では、そうはいきませんね。厳しい中に飛び込んでそれを乗り越える超えることが経営ですよね。
今年の春は、医療、介護・障害福祉サービスも含めて6年に一度のトリプル改定の年です。
医療は2年に一度、介護・福祉サービスは3年に一度の改定が、今回はこれが重なりトリプル改定となります。
今回の改定は、どの業界にとっても、報酬減額、作業は増えるなど、厳しい改定で、皆様から、愚痴、弱音が聞こえてきます。
しかし、大丈夫です。厳しいのは、自社だけでなく、業界全体です。厳しい時は、本物と偽物が明確になる時です。
トップはもちろん全員一丸となって、このピンチを乗り越えれば、ブルーオーシャンが待っています。ピンチの後にチャンスあり、厳しい中に繁栄の芽があります。
さて、ここまでの内容が、だいぶ長くなってしまいましたので、一度振り返りをします。
K(感動)=A(当たり前のこと)B(馬鹿にしないで)C(ちゃんと)D(出来るまで)徹底してやる。そして行動するときは身体の順番、上から使うことが大切です。
ここから後半です。
29. 最後の詰めが最も大事
*こんな言葉がありますね。「百里を行く者は九十を半ばとす」
大事なことは、最後まで粘り強く諦めない、気を緩めないで最後をしっかり詰めること。
岡山に最後の詰めを、しっかり締めて大成功された企業があります。
株式会社イタミアート(代表取締役伊丹一晃社長)様が4月8日に東京証券取引所に上場されました。
上場は経営者にとって憧れですが、夢の世界です。イタミアート様は8年間挑戦し続けて東証に上場、見事に大きな夢を実現されました。
8年前に上場することを、ひらめき、気づき、それを明確な目標に落とし込み、継続して、実践され、今回見事に上場の目標達成されました。
コロナ禍もあった8年間の長い歳月、努力に努力を重ね、上場のための多額の投資もし、その苦難を乗り越え、諦めない、粘り強い、継続力には頭が下がります。
身近にこのような、大事業を並々ならぬ継続力で最後までやり遂げられたお手本がいらっしゃることに本当に幸せを感じます。
また、成功要因の一つに「海賊と呼ばれた男」上巻、下巻を読まれ感動し、涙したとのことです。私も、即購入し読み始めています。
この本は「出光興産の創業者・出光佐三氏」をモデルとした昭和20年終戦直後の厳しい時に会社を存続させたお話です。
その厳しい時、店員に「絶対に諦めるな。もし失敗してすべてを失えば、一緒に乞食をしようではないか」と「人間尊重主義」「大家族主義」を重視した実話です。
あなたも、ぜひ読んでください。
30. 良い意味の大きな欲を持つこと
*我欲ではなく、無我の大欲を持つことが大切ではないでしょうか
「あの人は欲が深い人だ」欲が何か悪い意味に使われますね。なぜでしょうか。
私が毎日見ている日めくりに、13日はこんな文章があります。
「売上は、あなたの欲に比例し、利益はあなたの徳に比例する」
これを見れば、大きな欲は、大きな売上が達成できるのですよね。
これに前提があるのでしょうね。正しく、美しい欲が大切なのです。
私が思うのは、正しく、美しくとは無我の欲、悪い欲とは我欲の事です。私の欲のスタートは、戦後の貧しい時ですから、最初の欲は「お金と物」、でした。
しかし今は、お金や物よりも、人様のお役に立つこと・喜ばれることが一番欲しいものです。
人間、心配しなくてもいいですね。年齢と共に進化できるのですね。
しかし、82歳の今、頑張って、仕事していること、これは欲が深いから、元気に仕事が出来ています。
よく人から質問されます。「いつもお元気ですね。何が要因ですか?」と。
私の答えは「欲が深いからです」。これは「我欲でしょうか、無我の欲でしょうか」。
良い意味の大きな夢を持って、世のため、人のためにお役立ちして、長生きしましょうね。
31. 3倍働いて、2倍遊ぶ
*今回、人間として素晴らしい時代、素晴らしい日本に来ています。力一杯生きましょう
これも欲でしょうか。
せっかく、今回、この素晴らしい日本に来させていただいているのですから、自分の好きな仕事なら、年中無休、24時間体制で行動しましょう。
好きなことなら、苦になりませんよね。
「良く学び、よく遊べ」という言葉があります。よく働くのですから、その反面よく遊ぶことが大事ですよね。それもバランスを大切にすることですよね。
その時のバランスは、3倍働いて、2倍遊ぶことです。
2倍働いて、3倍遊べば将来は破綻です。このバランスを間違わないでくださいね。
「そんなに働いて、どうするの。いつゆっくりするの」と、よく質問されます。
「あの世に帰ってから、ゆっくりします」と、私は答えます。
3倍働いて、2倍遊べば、普通の方の5倍、人生を生きたことになりますよね。
せっかく、今の、この素晴らしい日本来ているのですから有効に、大切にしましょうね。これは、欲が深いことに繋がります。
好きなことができて幸せです。
今回のポイント
身体は上から使う(頭でよく考え、目でしっかり見て、耳で傾聴して、最後に話す)
K(感動)=A(当たり前のこと)B(馬鹿にしないで)C(ちゃんと)D(できるまで)徹底してやる
良い意味の大きな欲を持つこと:東証に上場された方がおられますよ
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
追伸. 3冊目の電子書籍を刊行しました!
4月20日に私、山口の3冊目の電子書籍が刊行となりました。
タイトルは『愛と感動の経営者魂2024』
かつて私が自費出版で刊行した書籍『愛と感動の経営者魂』の、現代版ともいうべき内容です。
80歳ではじめたこのブログから選りすぐりの47エピソードをまとめています。
450円で新書1冊のボリューム。ぜひ毎日1編ずつでも読んでみてください。経営者に必要な「人間力」が育まれることうけあいです!
以下をクリックしてAmazonで購入できます
Comments