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執筆者の写真山口明男

「不易流行」本質的なことを大事にし、また新しいことにもドンドン挑戦していますか?



経営コンサルタントの山口明男です。


布川宗親先生からの今月の課題図書は、松下幸之助翁の名著『道をひらく』でした。


久しぶりに松下幸之助さんの本を読みました。


最近のChatGPTをはじめ、AIの進化で新しい時代の到来をヒシヒシと感じていますが、「不易流行」という言葉があるように、「いつまでも変わらない本質的なものを大事にしつつ、新しい変化を取り入れる」ことも大切です。


経営に関わりを始めた40年ほど前、経営を学ぶバイブルは松下幸之助さんの本でした。


幸之助氏は人生成功の三要素を「家が貧しかったこと。学歴が(小学校4年)低かったこと。体が弱かったこと」と語っています。


私も家は貧乏、学歴もなく、痔で苦しんでいた当時、この話が身に沁みたことを覚えています。幸之助氏の本や講演のCDなどで学ばせていただいた頃が懐かしく、今回も『道をひらく』で、しっかりと学び直しをしました


お客様のお店で売上が伸び悩んでいるところがあります。そこで、ChatGPTを使って売上対策を質問してみました。


すると、


顧客の満足度の向上:お客様の声に耳を傾け改善点を把握しましょう。顧客満足度を高めることで、リピーターの獲得に繋がります。

という答えを得ました。


Chat GPTは抽象的で当たり前の答えしかしてくれませんね。しかしながら、繁盛していないお店は、その当たり前も経営者が肌で感じていないことがよく見受けられます。


経営者自身が危機意識・問題意識をしっかり持ち、お店の状況を踏まえて自社、および自身にあった具体策を考え出し、行動することですよね? そうしないとヒントをくれたChatGPTに叱られてしまいます。


最近、新しいことに挑戦しました。


それは、タクシーのアプリでタクシーを利用する方法です。


タクシーは週3回くらい利用しますが、コロナが落ち着き始めた今、人手不足なのか、電話でタクシーをお願いしても、呼び出し音はするのに、なかなか電話に出てくれません。


この前は18時にお客様と会うために17時6分に17時40分の送迎をお願いしていたのに来てもらえず、迎えの車が来たのは18時でした。


電話を取った方が配車の入力をするのを忘れていたらしく、私は人間の作業の限界を感じました。


今後、同じようなことがないようにアプリ「TAXI.Come」に登録し、さっそく利用しました。アプリを開くと家の付近の地図が出て、「すぐ配車へ」をインプットとすれば、それで完了です。車のいる位置も何分後に着くかもわかり、こちらに向かっている車の状況、プレート番号、運転手さんの名前も表示されています。


最後に運転手さんの評価を入力する画面もあります。支払は前もってカード登録をしておけば、降車時に支払作業もなし。


以前、シンガポール旅行をした際にこの便利なシステムを経験していたので、日本での実現は喜ばしい限りです。


あなたは利用されていますか? まだの方は早くご利用くださいね。


今回、お得意先様の売上不振の打破、また、そのために新しい方をご紹介し縁結びをしています。とはいえ、なかなか思い通りに行きません。


現状打破のヒントは少なからず『道をひらく』にありました。“不易”です。


「自分の仕事」

  

自分の仕事は、ほんとうは世の中にやらせてもらっている世の中の仕事である。仕事が伸びるか伸びないかは世の中が決めてくれる。世の中の求めるままに、自然に自分の仕事を伸ばしてゆけばよい。 大切なことは、世の中にやらせてもらっているこの仕事を、誠実に謙虚に、そして熱心にやることである。 世の中の求めに、精いっぱいこたえることである。おたがいに仕事の意義をわすれたくないものである。

食品関係のお客様をお手伝いさせていただいていますが、ここ数年売上が伸びず苦戦しています。その会社、そのお店の雰囲気が「自分の仕事」と思われる雰囲気がまるで感じられません。


味は素晴らしいものを作られているのに、売上が伸びません。


皆様、一生懸命に仕事されているのでしょうが、「世の中のため、お客様のため、誠実に、謙虚に、熱心に」というこの当たり前が、社長をはじめお店の皆さんから感じられません。


この当たり前を、社長が先頭に立って実践していただくことをどのようにお手伝いすればよいか悩んでいます、いつもイライラとしてしまい、私は力不足を痛感しています。


「縁あって」

 

人と人のつながりには、実は人間のいわゆる個人的な意思や希望を超えた、一つの深い縁の力が働いているのである。 おたがいにこの世における人と人のつながりを、もうすこし大事にしてみたい。もうすこしありがたく考えたい。 不平や不満で心を暗くする前に、縁のあることを謙虚に喜び合い、その喜びの心で、誠意と熱意をもって、おたがいのつながりをさらに強めてゆきたい。

このことから、売上が伸び悩んでいるその会社に、新しい「縁」で打破することを思いつきました。


異業種同士で「縁」を結んでいただき、お互いがプラスになるよう取り組みを始めました。


片や社長一人で取り組み、もう一方は何人かのメンバーで取り組んでいただいています。


少しずつ前に進んでいるように思っていましたが、両方から進行状況の報告もなく、いつものようにイライラとする悪いパターンです。


私一人では力不足で、いつもご指導して下さっている方にお願いし一緒にお手伝いしていただいていますが、なかなか苦戦しています。


二人であれこれしてみても、当事者にはうまく伝わらず、二人の空回り。あなたも空回りした経験はありませんか?あなたならどうされますか?


何とか、商品開発ができて新商品の販売がスタートし、私も手に取り、協力してくださる飲食店にも商品を持ち込み、協力をお願いしました。


しかし最初の商品を、新しくご縁ができた会社のメンバーと試食したところ、皆様から、「試作時の味とまったく違う、これではダメだ」と悪い評価をもらってしまいました。


いわゆる不良品です。目の前が真っ暗になり、本当に世の中は甘くないことを思い知らされました。


そんなとき、またしても『道をひらく』には


「時を待つ心」


何ごとをなすにも「時」というものがある。時→それは人間の力を超えた、目に見えない大自然の力である。 待てといわれたらあせるのが人情である。 だが、自然の理はわがままな人情には流されない。 冷たいのではない。静かに時を待つ人には、暖かい光を注ぐのである。 おたがいに時を待つ心を養いたい。

今回のお手伝いで、私は自分の人間性を見せつけられました。


自分のペースで、自分の独断で、全力で走り回り、周りに迷惑をかけてしまっている。


布川先生からも指導されています。「あなたは75%の力で、75%のスピードで物事を進めなさい」と。これを肝に銘じました。


お手伝いさせてくださっている皆様、自社の経営、自分の仕事、全力で取り組んでいらっしゃいますよね。そのことをしっかり見つめ、心に余裕を持って、相手の立場を理解し「時を待つ心」が経営コンサルタントの重要な仕事であることを学びました。


心、静かに、時を待つ。周りの方の気持ちを汲み取り、みんなと一緒にゆっくり進んでいきます。


今回のポイント


  1. いつまでも変わらない本質的なものを学び、大事にしましょう

  2. 世の中の進化は早い。新しいものに挑戦し、どんどん取り入れ進化しましょう

  3. 心、静かに、時を待ちましょう


最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。


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