経営コンサルタントの山口明男です。
◎講演会のご案内があるので、ぜひ最後までご覧ください。
今回は20数年ぶりに、行徳哲男先生、芳村思風先生両先生から学ばせていただきました。
行徳哲男先生は昭和8年生まれ、昭和46年BE研修所を設立し、感受性訓練と禅を融合した訓練により、感性を取り戻す研修を行っています。「野生の鴨」で有名な先生です。
一方の芳村思風先生は昭和17年生まれ、昭和45年思風庵哲学研究所を設立し、感性論哲学の創始者です。著書『人間の格』は感性論哲学の名著です。
過日、5月30日の食事会の席で、田中里味様(「山田方谷研究会理事」株式会社ジュエリー・タナカ常務取締役)と私の家内が、「行徳先生と芳村先生の話が聞きたいね」と話をしていました。
私は約40年前、箱根の山で「行徳先生のBEセミナー」を2回受講させていただきました。その研修は、芳村先生の「感性論哲学」がベースになっていると聞きました。その芳村先生には約20年前に岡山に毎月お越しいただき、お客様の会社の指導を一年にわたりかかわっていただいたご縁があります。
永くご無沙汰をしていましたが、今回ふとした話のはずみで、91歳の行徳先生と81歳の芳村先生がお二人お揃いで、岡山にお越しになり、じきじきにご指導くださいます。
実はこれが冒頭で触れた『いまこそ、感性は力』の講演会のことです。
あっという間に決まった両先生の講演会
田中様が両先生に連絡していただいたところ、奇跡的にお二人ともOKをいただきました。
急遽いろいろ準備を始めました。行徳先生の年齢を考えたら、駅直結の会場、それも講演、宿泊と共に移動することなくできる条件で考えると、グランヴィア岡山しかありません。
両先生の日程は7月5日と7日なら大丈夫、ホテルに尋ねると7月5日は大丈夫ということで、講演会はとんとん拍子に決まりました。
7月5日、グランヴィア岡山で15時から18時までお二人の講演会、そして18時から2時間、両先生を囲んでの懇親会があっという間に決まりました。
田中様から両先生の共著『いまこそ、感性は力』をお預かりし、すぐ読ませていただきました。数十年前に、両先生からご指導いただいたことが、見事に蘇りました。しかし、今、現実的にできていな自分に愕然としました。
もうこの世ではお会いできないと思っていた両先生にお越しいただき、目の前でリアルに改めてご指導いただける機会は奇跡というほかありません。このように物事が見事に進んで、感謝と感動の講演会ができ、多くのお客様がご参加してくださること夢みたいです。
今回は7月5日に両先生から学ばせていただく予習として『いまこそ、感性は力』を読み、学んだことの一部を紹介します。
危機意識・問題意識を持ち、真っ向から立ち向かうこと
行徳先生の冒頭の文章で
いままさに幾多の国難が日本に襲いかかつている。国家崩壊の危機さえささやかれ始めた。しかし、生前P・F・ドラッガーは、日本という国は「世界最強の問題処理民族」であると指摘する。 確かに日本人は大化の改新、建武の中興、蒙古の襲来、明治維新、第二次大戦処理など、幾度も国難を克服してきた。だから日本人はこれししの危機を乗り切れないはずはない。
あなたは今の日本の状況を見て、どう感じているでしょうか?
心配性の私は危機意識と問題意識を人一倍持っています。
少子化、高齢化問題。昨年の出生数は770,747人で死亡者数は1,439,809人。
なんと生まれる数の倍近い方が、亡くなっています。岡山市の人口は約72万人ですから、一年で岡山市が一つなくなっている。これから先どうなるのでしょね。心配です。
また、役所の仕事を見ていると、心配を覚えます。マイナンバーカード、問題が多すぎませんか?
片山総務大臣の時、「住基ネット」というのがスタートしませんでしたかね。あれは今どうなっているのでしょうか? これも30数年前グリーンカードというのが、始まりかけて、直前で中止になったこともありましたよね。
厚生年金事務もいい加減です。書類を送ってきた住所に行くとそこでは取り扱っていない。まったく違う場所に行かされる。もう少し、国民のことを丁寧に考えてくれるお役所になっていただきたいですね。
市役所とは字で見ると市民の役に立つ所と書いていますよね。しかし、いい加減な仕事をお役所仕事、みたいというのはなぜでしょうね。
愚痴を言うと、きりがありません。私たち、一人ひとりが危機意識・問題意識を持ち、政治にもお役所の仕事にも積極的に参加し、P・F・ドラッガーのいう、日本という国は「世界最強の問題処理民族」これを実践あるのみですね。
行徳先生はこんなことも言われています。
現代人は苦しみから逃げすぎていますよ。苦しみから逃げるから、苦しみから追い掛けられるんです。大体、理性型の人間ですよ、逃げるのは。何かと言い訳をつくる。 感性型の人間は相手に同化しますから、苦しくなったら苦しみます。悲しくなったら思い切り泣けばいい、死ぬときは死ねばいいんですよ。
確かに、考えすぎると、逃げたくなりますよね。
私も、バブル崩壊の前に、多額の変額保険販売し、バブル崩壊で苦労しました。13人のお医者様が、一人医師医療法人設立で将来の退職金の準備で変額保険に入ってくれました。
それまでの日本経済は、神武以来の右肩上がり、インフレが当たり前の世界、まさかデフレの世界が来るとは夢にも思っていませんでした。その時、確かに逃げたくなりましたが、幸い私は、理性型ではなく、考える能力がなかったので、全力で解決あるのみでした。
とにかく、逃げることなく、13件のお客様のところに今までと同じように、毎月訪問を続けました。一人だけ厳しい先生がいましたが3年間、無報酬で全力でお手伝いさせていただき、3年で解決しました。
問題が起きた時は、逃げると問題が大きくなって、どんどん追いかけてきます。問題の中に飛び込むこと、火の中に飛び込んで栗を拾うことが問題解決の最良の解決方法だと実践で学ばせていただきました。
お客様のところの、税務調査のもたくさん立ち合いましたが、逃げたくなる問題もありました。お客様にはこう話していました。「大丈夫です、お金で済む事です。最悪、命を取られても、一回だけですよね」無責任な言葉ですね。
行徳先生の言われる「苦しくなったら苦しみます。悲しくなったら思い切り泣けばいい、死ぬときは死ねばいいんですよね」という言葉は至上の名言です。
夢多き時代がやってくる!
芳村先生は次のように言われています。
世界は、今後苦しい不安定な動乱期を経験しなければならないであろう。しかし、それは決して悲しむべき時代ではない。むしろ動乱期こそ最も素晴らしい時代である。すべてのもがそこから生まれ、あらゆる新しいものへの可能性をはらんだ生き甲斐ある時代。世界中の若人が待ちに待った夢多き時代がやって来たのである
最近、「2025年から世界は大きく変わるから、これから1年半でそれに対する準備をしないといけない」という話を聞きます。
しかし、これから仮に不安定な動乱期を迎えても、それは悲しむことではありません。むしろ新しいものが生まれる可能性のある時代です。芳村先生の言葉に期待が持てますね。
若者が活躍できる新しい時代でもあります。最近も17歳で史上最年少の車いすテニス全仏オープンシングルスに初優勝した小田凱人(ときと)選手が「病気と闘っている子供たちのヒーロー的存在になるような選手を目指します」と宣言しました。
凱人選手は、パリの凱旋門の漢字「凱」のようで、パリに縁を感じ、パラリンピツクで金メタルを胸に、「凱旋出来たらうれしい出すね」と話されています。Chat GPTなどAIを駆使して、世界を牽引してくれるのは若者ですよね。
大きく変化する時代「CHANGE」の「G」を「C」に変えたら「CHANCE」です。
大きな変化、若者が活躍している時代を楽しみに、行徳哲男先生と芳村思風先生からしっかり学ばせていただいて、夢多き時代がやってくることを楽しみにしましょうね!
7月5日、行徳先生と芳村先生から熱のこもった、心に響く、お話で直にご指導いただけることは夢のような話ですが、現実になります。実現します。楽しみです。
このような内容の話が満載の『いまこそ、感性は力』(致知出版社)は学びの多い内容です。
関ジャニ∞の村上信五さん(私は知らない方です)が人生で最も影響を受けた本として「いまこそ、感性は力」を挙げています。そのためこの本は売り切れですぐには買えないようですが、増版中のようです。
あなたもぜひ、読んでください。多くの学び、気づき、がありますよ。
感性型講演会をお楽しみに
今回の講演会は
行徳哲男先生は『いまこそ、感性は力』・芳村思風先生は『心のつながりをつくる』という演題で約1時間お話して下さいます。講演終了後、ともに15分間の質疑応答時間を設けています。
今回の講師の両先生には細かい話の内容をお願いできる講演ではありませんので、ある程度、両先生おまかせの話になります。これが「感性型」講演会の特徴です。
参考のために「いまこそ、感性は力」の目次は次のようになっています。
第一章 いまこそ、感性は力
第二章 宇宙の根源には感性がある
第三章 何のためにこの命を使うのか
第四章 日本人よ、世界の旗手となれ
第五章 感性型リーダーが時代を開く
第六章 野生のエネルギーを取り戻せ
この目次のようなお話をして下さいます。見ただけでワクワクしませんか? こうご期待です。
今回のポイント
日本という国は「世界最強の問題処理民族」である
苦しみから逃げるな。苦しみの中に飛び込め
これから若人が待ちに待った夢多き時代がやってくる
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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