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日本は「他力本願の国」シンガポールから学べ!

  • 執筆者の写真: 山口明男
    山口明男
  • 2023年2月28日
  • 読了時間: 7分

今回、久しぶりの海外旅行でシンガポールに行ってきました。

あなたのシンガポールのイメージはいかがでしょうか?


シンガポールは20年ほど前に会社の慰安旅行で、10年前には娘と孫2人を連れて行き、今回は3度目のシンガポールです。



10年前、地上200メートルに全長150メートルのプールのが広がるホテル「マリーナベイ・サンズ」に泊まり、シンガポールを孫たちに体験させました。


空港からホテルまでの道が広く、歩道の道幅は日本の倍以上で、緑と花がいっぱい。町はきれいで、地下街はスケールの大きな商店街で人があふれていて、「このアジア最大の金融街はなんとすばらしい国なんだ」驚いたことを覚えています。


今回の旅の目的は、大学3回生の孫に会うこと。


学校の交換留学生で10ヶ月シンガポールにいることもあり、孫にしっかり案内してもらって「捨てられる日本」の将来の不安を解決することを目的に、アジアでもっと豊かな国から何か学べるものはないか? ということで行きました。


また、シンガポールの博物館で日本が1937年から1942年まで統治していたことも知り、私の生まれた年に日本が撤退したことから、今回の旅は偶然ではなく、必然の旅と強く思いました。



「何もない国」だったシンガポール


シンガポールを旅立ちの3日前に世界3大投資家ジム・ロジャースの『捨てられる日本』(2月15日初版)が手許に届きました。


ジム・ロジャースは私と同じ1942年生まれで、2007年からシンガポール在住。その本によれば、


シンガポールはかつて19世紀の覇権国・イギリスが統治していたが、資金難に見舞われたイギリスが撤退、「イギリスの支援がなくなればシンガポールは終わりだ」といわれたが「シンガポールの奇跡」を起こした、と書いてありました。


1965年にマレーシアから追放されるようにして独立せざるをえなかった国。その当時

シンガポールのないものをあげれば切りがありません。


「技術がない」「土地がない」「食料がない」「水がない」「軍事力がない」「人がいない」「国民の連帯感がない」


その国が出来て58年、国土面積は東京23区より少し広い程度の小国で、一人当たりのGDPはとっくに日本を抜き、アジアで最も豊かな国になりました。このことから、今回の旅の興味はますます高まりました。


また、孫から「こんな本があるよ」といわれ、即、買って読んでいるのが『なぜ?シンガポールは成功し続けることができるのか』という本。それには、シンガポールの成功要因が書かれていました。


日本との大きな違い/シンガポールの成功要因の2つ

  • 「自力本願」の国:日本、「他力本願」の国:シンガポール

  • 「馬鹿を政治家にしない」「馬鹿を官僚にしない」シンガポール


これだけ見れば、ぜひいろいろと学びたくなる国ですよね。



経済で先を生き、交通で先を生き、グローバルで先を行く


今回のシンガポールの旅で、特に印象深かったのは次の3つです。



1. 飲食業をするならシンガポール


食事は結構高かったです。3人で寿司屋に行きました。特別高級な寿司ではなく、普通の寿司で536.98$(シンガポールは1$日本円100円)、日本なら高くても一人1万円ぐらいの感覚ですが、約倍です。



もっとはっきり物価の違いが分かったのが、「マリーナベイ・サンズ」の地下の一風堂でラーメンを食べたときです。


一番安い普通のラーメンが24$、日本円で2,400円というわけです。高くありませんか?


お店は100人入れるぐらいの大きなお店で、約15分並んで食べました。大繁盛です。これから人口減少する日本で商売は大変になりますよね。


日本国内だけではなく、このように海外で商売すれば、飲食業の将来は明るいですね。


ホテル代は6.5万円、素敵な部屋ですが、日本に比べるとやや高いですかね。


街は大変きれいです。ゴミやたばこの吸い殻はまったく見当たりません。ゴミ捨て禁止の看板も目にしました。タバコは路上で吸うと高額な罰金を取られるようです。


また、ホームレスはまったく見受けません。聞くとホームレスは刑務所行きのようです。


世界中から多くの人に来てもらうためにも街もきれいにしているのですね。納得です。



2. 便利で安い交通システム


交通費が安く、地下鉄・バスが約120円。タクシーも空港からホテルまで25分ほど走って34.63$。


地下鉄は全地域に張りめぐらせ、駅の乗り場では、電車が来るまでは完全に扉が閉まり、電車が来て初めて全開、安全に配慮され電車の中も美しく、非常に快適、便利でした。



バスには乗らなかったのですが、料金は同じように安いようです。


また、タクシーのシステムもがすばらしかったです。


孫と博物館に行き、博物館を出て、ホテルに帰る時アプリをセットすれば、3分ぐらいで来るところにタクシーがいることが分かり、スマホをセットしたら時間通リにタクシーは来て、ホテルまでスムーズに帰れました。


料金決済も即完了。すごく、便利で簡単です。


それに比べて日本に帰ってからは大変で、まず羽田発20時15分、岡山空港までは1時間。夜遅いので、万が一を考え、21時30分でタクシーを予約しました。


しかし飛行機の出発が1時間余り遅れ、岡山空港に着いたのは10時10分、タクシーの運転手さんは待ってくれていました、


おそらく45分は待たれたと思います。待たされた運転手さんも気の毒、また待たれてくれていることに気を使った私、シンガポールのようなシステムがあれば、運転手さんにも迷惑かけず、私も気も使わずスムーズでいうことなしではないでしょうか。


(ちなみに岡山の料金は25分くらいで7,120円。シンガポールの倍です)


なぜ、このような便利で簡単なタクシーのシステムが日本ではできないのでしょうか?お役所の許可、タクシー会社の利権などが複雑に絡んでいるのでしょうか。


シンガポールの成功要因の2つ「自力本願」の国:日本、「他力本願」の国:シンガポール「馬鹿を政治家にしない」「馬鹿を官僚にしない」シンガポール。


このことが非常によく分かった出来事でした。



3. 若者はグローバルに仕事をしている


孫に、現在のシンガポールでの学生生活を聞くと、授業は週13時間で、その他の時間はアプリを仲間15人と開発しているようで、ほぼ完成したようです。


学生のアルバイトといえば、私のような古い人間は、授業の合間に飲食店にでも仕事に行くのかと思っていたら、スマホとパソコンでアプリを作って稼いでいるのを聞いて、


「世の中、変わっているのだな」


と痛感しました。


それも仲間は各国出身者で、日本だけでなく、アメリカ、シンガポール、スエーデン、インドネシア、ナイジェリアの6カ国の仲間とプロジェクトに取り組んでいるようです。


まさに、時代は大きく変わり、グローバルな時代になっていることを痛感しました。



日本も他力本願ができる国にならなければいけない!


今回の特に心に残った2つの学びは


1.「馬鹿を政治家にしない」「馬鹿を官僚にしない」シンガポール


シンガポール独立前から今日まで、リー・クアンユー初代首相とその仲間が設立した人民行動党による事実上の一党独裁制が引かれているますが、リー・クアンユー初代首相はじめ優秀な人たちが難しい局面の舵取りをし、現在があります。


官僚も最優秀な人材を国家官僚にしているようです。今の日本はどうでしょうか?


私は今の日本の政治家・官僚に残念ながら満足していません。情けないし、さびしいことですね。


どうしたらいいのでしょうか?誰か名案を教えてください。国民一人ひとりがもっと政治、官僚のことに興味を持ち、しっかり見ていかなければいけませんね。


2. 「自力本願」の国日本


自力本願はもちろん大事ですが、これから人口減少・少子高齢化がどんどん進んでいく日本では、自国だけでは限界が見えていますね。


孫も6カ国の仲間と仕事しています。これからは、若者を含め世界の多くの方々と連携して、皆様と協力して「他力本願」に力を入れる必要があるのではないでしょうか?


メンターの先生方から、


「日頃、人生で大切なことは『旅・出会い・読書』ですよ」といわれています。


また、布川先生からは


「お金とは、体験・経験を買う紙ですよ」


といわれていますので、今回『旅・出会い・読書・体験」を紙で買うよい体験ができました。


今回の旅では、ジム・ロジャース氏の著書『捨てられる日本』と、峯山政宏氏の著書『なぜ?シンガポールは成功し続けることができるのか』を読みました。


お金はあの世には持っていけない、持って行けるのは思い出。素晴らしい体験と経験をし、よい思い出ができました。



まとめ


現在、日本は膨大な債務1,255兆円を抱え、人口減少と少子高齢化で国力が地に落ちるなど、暗いニュースがいっぱいです。


しかし、シンガポールのスタートである1965年と比較すると、まだまだ日本は豊かな国です。「旅・出会い・読書・体験」。しっかり行動して、日本をみんなで元気にしていきましょう!


今回のポイント


  1. 「自力本願」から「他力本願」に。

  2. 「馬鹿を政治家にしない」「馬鹿を官僚にしない」

  3. お金は体験・経験をする紙、しっかり「旅・出会い・読書」をしましょうね


最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。



 

追伸です。


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